左官の工法

ローラー仕上げ

求められるニーズに応じて、多様なテクスチャが選択可能

会館施設外観

ローラー仕上げによる柔らかな印象のパターンを得た婦人交流のための会館施設
特色

仕上げ塗り材は近年になって開発が進み、現場のニーズにしたがって多種多様な色・光沢・性質を持った製品が市場に出回るようになった。そのうち造形的なニーズに応じて、ローラーによりさまざまなテクスチャアを表現する工法がローラー仕上げである。仕上げ塗り材の表面をローラーで押さえる工法が基本で、意匠性の高い各種パターンが形成される。

施工工程

大きく分類すると、仕上げ塗り材仕上げには単層仕上げ塗りと複層仕上げ塗り工法がある。前者を単純に言えば、材料を平面に塗りつけることで完結するわけだが、その際、工法上のテクニックとしてパターンローラーを使用することにより、多彩な表情を壁面に作り出すことができる。後者では、テクスチャのパターンを形成する中塗り工程で用いられるのが一般的である。

仕上げ

仕上げ材を鏝塗りした後、ローラーで転圧しパターンを形成する場合は、一度に大きな面積を施工すると均一な塗り厚になりにくいので注意する。ローラーによる塗り付けは、ローラーで塗り厚をならしていく。また、ローラーによる凸部処理(ヘッドカット)は、見本を参考にしながら仕上げ材の定着の具合を確認したうえで、タイミング良く行う。

テクスチャサンプル

ローラー仕上げ
ローラー仕上げ

ローラー仕上げ
ローラー仕上げ

ローラー仕上げ(ヘッドカット)
ローラー仕上げ(ヘッドカット)

ローラー仕上げ(ヘッドカット)
ローラー仕上げ(ヘッドカット)

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